Global Sustainability Institute of Japanに興味を持っていただき、ありがとうございます。
当団体は、2016年に小さな研究会からスタートしました。スタートメンバーは、経営学を専攻する研究者でした。設立当時、日本の経営学研究の環境は良好とは言いがたい状況にありました。経営学研究を志す者は、「学会では1度でも失敗したら道は絶たれると思いなさい」と教え込まれます。ところが、いざ学会では、大学院生やポスドクの研究発表が先輩研究者による攻撃の的になる場面も幾度となく目にしてきました。もちろん、他の研究者からの援護射撃で守られるケースもありますが、そこには若手研究者には関係のない対立構造も存在しています。
スタートメンバーは、経営学研究に主軸をおきながら、社会科学全般、法学、農学などの学会・研究会に参加し、経営学研究者が置かれる環境が非常にハードであることを痛感しておりました。たとえば、法学の研究会では、経営学の学会ほどの人数が集まりながらも、報告者の研究をよりよくするための激論が交わされます。そこでブラッシュアップされた研究が、学会や雑誌などで公表されています。このような前向きな議論が真に研究を前進させるものであるにもかかわらず、経営学分野にはそうした団体が多くなかったのです。
当団体は、若手研究者が自らの研究をブラッシュアップすることができる研究会・学会を目指し、サステナブルな社会の実現を目指す研究機関としてスタートいたしました。そして、研究会や共同研究、出版計画を進めていくなかで、蓄積した研究成果を事業として実践していく必要性を感じ、2021年に法人格を取得いたしました。こうして誕生したのが、特定非営利活動法人Global Sustainability Institute of Japanです。
当団体では、サステナビリティはもちろん、企業の社会的責任や国際関係、農業、地域復興など多岐にわたる研究がなされています。これらの最先端の研究をもとに、社会実装し、継続的な事業を展開することで、地球のサステナブルな未来を創造する努力をしてまいります。ぜひ、今後とも、皆様のお力添えをいただけましたら幸いに存じます。
理事長 明山健師